when the world will mix well
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when the world will mix well

Itoko Toma

どこまでもおぼろげで、記憶に留める事のできない幻夢の中。
波の音に誘われ、手を伸ばし、触れようとするも遠のいていく。
穏やかで時に厳しい海に包まれる時、
呼び起こされる音楽がきっと在る。

 

おぼろ月の美しい、自分の存在も留めておけない幻夢の世界。
波の音も砂の手触りも感じる事ができるのに、
この感覚は遠のいていく。

ここは夢か現か。
それさえも分からない私を、海が優しく包んでいった。

ピアニスト・ヴォーカリスト 当真伊都子(Itoko Toma) のセカンドアルバムをリリースします。
ピアノ独奏の楽曲と、弾き語り楽曲を織り交ぜた前作からのスタイルに、室内楽的アプローチの楽曲を加え、作品としての深みを増した構成となっています。
本作は日常的に感じる事のできる「海」から多くのインスピレーションを受けて制作されています。序盤に収録されたアルバムの語り手を担う「shorebird」では、優しい歌声で海風に浮かぶ鳥を穏やかに登場させます。また、歌声を支えるピアノは低音部から高音部へと移ろうアルペジオで波の形や流れを描き、抑揚をつけず穏やかに演奏される事で、寄せては返す波のイメージを際立たせます。彼女の持ち味でもあるドリーミーで柔かな世界が表現された「fantasia」は、弦楽器が入る中間部から軽やかに視界が広がり、モチーフを刻み続けたピアノは最後に光を受けて輝く波しぶきの様に解放されます。歌を主役とした、アルバムの骨とも言える楽曲「horse from parallel」は、シンプルなコード進行がメロディーの出現や変化を引き立てます。繊細で優美な弦楽アレンジで温かな空気を纏った、緩徐楽章的に仕上げられた「when the word and the heart will mix well」、ピアノが自由に歌い、低く深く響くことで安らぎをもたらす「cantabile」で穏やかなエンディングを迎えます。
弦楽アレンジは、今作のプロデュースも兼任している小瀬村晶 (track 3)と、SCHOLEより作品を発表しているフランス人ピアニスト・作曲家のQuentin Sirjacq (track 9) が担当。 両名のこれまでの作品制作を支える、井口寛がサウンドエンジニアを、菊地慎が彼女の地元(岡山)や所縁の地で撮影した写真や映像を元にアルバムジャケットやMVを制作。当真伊都子の造り出す世界観を十二分に理解した上で、SCHOLEのフィルターを通して作品を完成させました。

01. for us
02. shorebird
03. fantasia
04. come, open, join
05. horse from parallel
06. row, row
07. clearly clear
08. esquisse
09. when the word and the heart will mix well
10. cantabile

Catalogue No.

SCH-049

JAN code

4571256410494

Date

January 13, 2017

Tags

Itoko Toma