akisai
akisai
抽象的であるはずの「感動」を表現する旋律美と多様な音楽のエッセンス。瑞々しくも自由で美しい、akisaiが魅せる、独創性で彩られた豊かな世界。
音響と映像によるパフォーマンスを見せる2人組ユニット、akisai のファーストアルバム「colors」をSCHOLEよりリリースします。
空間に合わせたライブ演出を繰り返していく中で音楽と映像が影響し合い、今の形にたどり着いたakisaiの一つの到達点を作品にしました。映像担当の中家は舞台映像やファッションブランドの映像を手がける映像作家。音楽担当の鈴木は幼少期よりクラシックピアノを始め、ジャズやプログレ、ポップスをルーツに持つ鍵盤奏者。そのバックボーンをベースに彩られる楽曲たちはどれもが独創的で感動的な旋律を奏でます。
耳に残るギターのリフに小気味よい電子音が軽快なリズムを刻む「line」で幕を開ける今作、広い、または狭い空間に響くかの様なサウンドの生み出すコントラストが巧みで、陰影に富んだ展開を見せる「idearythmical」、疾走感のある鍵盤と4つ打ちのビートが生み出すグルーブ感の上をギターがメロディアスに流れていく「synchrotonica」から成る序盤の流れはakisaiの世界観を存分に伝えてくれます。
静寂の中から生まれる鍵盤とギターの掛け合いが見事な「theory」、アンビエントな要素を含み、アルバムの小休止的な役割を担う「biotopia」、低音域の靄の中を彷徨って行き来しているかの様な「yumecasy」、美しく動く鍵盤が奏でるパッセージが切なくも美しさを感じさせる「phase」、トランペットの音色がジャズの雰囲気を醸し出し、フォークトロニカの要素と見事に融合され、後半登場するブルージーなソロが鈴木の鍵盤奏者としてのセンスの良さを伺わせる「memoment」、そのどれもが中家の作る映像と呼応するように変化し、空間を彩るために作り出された事が垣間見えます。
そして夕暮れの浜辺を思わせる様なスローテンポでローファイなリズムの「flow」、ある物語に引き込まれるうちに突然エンディングがやってきたかのような、もの寂しさを含みつつも幸福な時間をプレイバックさせる「eternitica」でこの作品は終わりを告げます。
アルバムを通してバラエティに富んだ音楽のエッセンスが混ざりながら、楽曲の表情を自由に変える豊かなメロディラインが聴き手の心を感動させ、スタンダードに、そして功名に展開される楽曲構成が独創的な世界を構築します。抽象的であるはずの「感動」を表現する映像を意識し続けた音楽は、人々の想像力と深く結びつく様な、瑞々しくも自由で美しい akisai のデビュー作となりました。
1. line
2. idearythmical
3. synchrotonica
4. theory
5. biotopia
6. yumecasy
7. phase
8. memoment
9. flow
10. eternitica
SCH-034
4571256410340
March 23, 2014